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こんにちは！

みなさん、お元気ですか？

今回はジョージア🇬🇪について、少し深堀するBLOG。

まだジョージアのことを知りはじめて間もない

ジョージアの歴史についてまだよく知らない

そもそも前はなんという国名だったか知らない

というような方に向けて書きます。

とても複雑な歴史なので、1つのBLOGにまとめるのはむずかしい。

ということで今回は、

ジョージアの名前

国旗

これらが変わってきた時期やその時の状況について紹介したいと思います。

その前に、日本について。

日本では、今まで名前や国旗は変わったことがあると思いますか？

あるっけ？と思った方、大丈夫です。ありません。(厳密には、国旗に関して明確な基準ができたため日の丸などの位置は若干変更された)

日本は国内での戦いがずっと続いていた歴史を持ち、一方のジョージアは特に近代においては他国から支配されていた歴史があります。

今回のBLOGを読むことで、

ジョージアという国の名前や国旗の変遷

ジョージア人が変えなかった独立心

そんなことを知ってもらえると思います！

それでは早速、紐解いていきましょう！

もともとの国名は？

ジョージアの前は”グルジア”だった

長い歴史の間、この国はジョージアではなく、グルジアと呼ばれていました。

日本ではグルジアという呼称からジョージアへ変更したのは、2015年4月です。

意外と最近なので、知らなかった！という方も多いかもしれません。

※ちなみに、ジョージアといえば、アメリカの”ジョージア州”を思い浮かべる方が多いと思います。アメリカのジョージア州とは関係がないので、この情報をアップデートして記憶しておいてくださいね。

さらに、缶コーヒーの”GEORGIA”。この名前はどこから来ているか知っていますか？

もちろんジョージア州からきている”GEORGIA”なんですが、この製品を作っているのは、コカコーラ社。そのコカコーラ社の発祥の地がジョージア州であることから、このネーミングになったそうです。知らなかったー！

いつ、なぜ変わった？

ソ連からの独立後、1991年に”ジョージア”へ

1991年のソ連からの独立後、呼称は”Georgia”に変更されました。

ただ、ロシア語表記の”グルジア(Грузия)”を使っている地域もありました。

更なるきっかけ

2008年のロシアとの戦争を機に、世界に呼称変更を呼びかけ

2008年のロシア・グルジア戦争と呼ばれる戦争を機に、呼称の変更を各国に強く呼びかけました。

ロシア語での呼称であったことから、世界に新しい呼称に変更してほしかったんですね。

“この戦争は、ジョージアからアブハジアと南オセチアという地域が独立しようとしたことから発生。

ジョージアが南オセチアを制御しようとした動きに対し、ロシアが介入し、戦闘が勃発。

紛争の結果、ジョージアはアブハジアと南オセチアの一部を喪失。

現在、これらの地域はロシアが支援する地域となっている。停戦合意が結ばれたが、状況は今なお緊張を伴っている。”

このジョージアの動きを受けて、各国の政府がグルジアからジョージアへ呼称を変更していきました。(日本が呼称を変えたのは7年後の2015年。)

国旗は何回変わった？

長い歴史の中で10回以上変わってきた

呼称以上に複雑なのが、国旗。

この国は紀元前から数えると、少なくとも10回以上は国旗を変更しています。

その中でも、ポイントになるタイミングについて書きます。

歴史をさかのぼると、この地域には、

紀元前6世紀にはコルキス王国

紀元前3世紀にはイベリア王国

が存在していました。

イベリア王国時代

イベリア王国は330年代にキリスト教を国教とし、のちの発展に大きく影響。

5世紀から11世紀までは近隣諸国との争いが続きました。

グルジア王国時代

1008年、クタイシを首都とする中世グルジア王国の隆盛が始まり、13世紀ごろまで最盛期を迎えました。

13世紀、モンゴルの侵攻にさらされ、その侵攻から逃れるものの、同盟国であった東ローマ帝国がオスマン帝国にやぶれ、孤立。

1490年にはグルジア王国は崩壊。そして3つの国に分裂。

1762年、カルトリ王国とカヘティ王国が統合され、新しい王国が成立し、グルジアは再統一されます。

近隣諸国、トルコ、ペルシア、などから自国を守るため、ロシア帝国の保護国へ。

この時代のジョージアはとても複雑ですね。陸続きの隣国がいるだけでなく、大国(ロシア、トルコ、ペルシア、モンゴルなど)に囲まれていてとても1つの国として存続していくことはとてもむずかしかったように思います。

グルジア民主共和国時代

1918年、グルジア民主共和国として独立するものの、1921年、再びグルジア・ソビエト社会主義共和国として、併合されます。

グルジア・ソビエト社会主義共和国時代　1921-1991

グルジア・ソビエト社会主義共和国が成立し、ソビエト連邦の構成国として存在。

これに伴い、共産主義の統治が始まりました。

ジョージアのソビエト連邦支配時代は、政治的な統制、経済の集中統制、文化や宗教の制約がある時代でした。

この時期、4回ほど国旗が変わりますが、ソ連の国旗に似たようなデザインでした。

ジョージア国立博物館では、ソ連の支配時代(1921〜1991)の展示がありました。

ロシア革命の後、独立した期間はわずか3年。のち、すぐにソビエト連邦の1つとして統治されました。

博物館の展示からは、とても厳しい統治があり、たくさんの人が亡くなったということがわかりました。

このような時代を経て、独立への意識はさらに強くなったのだと感じます。

再びグルジア共和国へ

この国旗は1991〜2004年まで使用されます。

ワインレッドは過去および未来のよき時代を

黒はロシアによる統治を

白は平和への希望を

表現しています。

ジョージア

ジョージアの中で2003年、バラ革命が起き、不正があった大統領は辞任し、新しい大統領が誕生しました。

翌年の2004年に国旗も以前のグルジア王国時代の国旗(色は少し明るくなった)に戻されました。

この国旗は今も続いています。

ジョージアの人々が守ってきたもの

宗教

ジョージアでは、4世紀にキリスト教が国教となります。11世紀までは発展するものの、そこからは他宗教の国に支配された歴史があります。

ペルシア(ゾロアスター教)やオスマン帝国(イスラム教)など、とても強い力の国に支配されたり、緊張関係にある時期が続きました。

今のトビリシでは、変わらず教会が多くキリスト教を信仰している人が多いです。

この状況を見ると、過去の支配に屈さず、自分たちの信仰を貫いてきたんだ、という強さを感じます。

アイデンティティ

ジョージア人は支配にあってもいつの時代も屈さず、自分たちの大切なものを守ってきました。

決して声高に主張するような国民性ではないように感じますが、自分たちの国を守ってきたんだという自負心も感じます。

以前の経験からの気づき。

世界遺産があるムツヘタへ行った時のこと。

ホテルのオーナーが車で世界遺産の1つまで連れて行ってくれました。

その時、彼は自分たちがオスマン帝国のような強い国の支配があった中でもキリスト教を守り続けてきたことを誇りに思っている、というような話をしてくれました。

ムツヘタは3世紀に国教をキリスト教とした場所です。

聖堂や教会も古くから大切にされています。

そのような強い意志を感じることができました。

ロシアへの静かな強い姿勢

もちろん本当の気持ちの部分はこの2か月ちょっとの滞在でわかるわけはありません。

それでも、

国の呼称変更

教育でのロシア語から英語への移行

明確なウクライナ支持

これらのことが、ジョージアの人たちの姿勢を物語っていると思います。

ということで、国名と国旗の変遷をみながらジョージアという国について書きました。

日本とは全く違う環境の中で生き抜いてきたジョージア。

陸続きの隣国がある国の長く深い複雑な歴史。

ジョージアに訪れると、そんな歴史の片鱗を感じることができます。

ということで、今回は以上です！

おもしろかった！発見があった！という方は、

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最後まで読んでいただき、ありがとうございます！

ではまた！

ジョージアってどんな国？(2024.1月) 🇬🇪 #35